第2章 individual -7 years ago-
「ソフィア…本気なの?
やめなよ、調査兵団なんて!!」
「別に私は嘘ついてないよ。」
「ソフィア………」
今日、私たちは訓練生を卒業する。
それと同時に配属兵科を決定する。
「ソフィア、あんた、座学はずば抜けてトップだったんだよ?
駐屯兵団の技術班が、一番ソフィアが活きる選択だよ?
なんでよりによって…」
リアはため息をつく。
「そんなリアは?どうなの?」
「………そりゃ、憲兵団に決まってるじゃない。」
「そっか、リアは7位だったんだもんね。」
「私のことはどうでもいいの。
ソフィア…お願いだから調査兵団だけはやめて!!
ソフィア…死んじゃうよ。
駐屯兵団なら、憲兵団に異動できるかもだし。
ね、そしたら私と一緒に内地で暮らそう?」
リアの目が潤んでいく。