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不器用な君に

第2章 理由


小学6年の時。

「私、羅衣斗みたいなかっこいい男子好きだなー!」

それは、陽月華が氣機團にハマっていた時。俺みたいなかっけぇ男子が好きだと言ってくれた。

「なら、もっと強い男になって、陽月華のこと守れるようになってやるよ!」

「ほんとに!?羅衣斗は絶対なれるよ!守ってくれるんでしょ?」


好きな奴がかっこいい、強い奴が好きだと言うなら明日から桜組にいって、入れて貰えるようにしよう。

「おう!なんなら明日なってきてやるよ!」

これがきっかけだったんだろうな。俺はこれが理由でヤンキーになったなんて口が裂けても陽月華には言えない。



「俺を、ここに入れてください。」
次の日、俺は陽月華を守れるようになるために桜組のアジトに行って頼み込んだ。

「んぁ?おい!ガキが入りたいだってよ!」

そのひとりが声を張り上げて言ったかと思ったら大勢の人が集まり、声を上げて笑い始めた。

「おい、ボス!こいつどーしやすか?」

ボスと言われた人は大勢の人の後ろから現れた。
「「「お疲れ様です!ボス!」」」

ボスと言われた人は一言も言わず、後ろに2人を連れて俺のところに歩いてきた。

「お前、その体でタイマン張れんのかよ。誰かこいつとやってやれ。」

そこからだ。俺が強くなって性格もどんどん変わっていったのは。
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