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不器用な君に

第2章 理由


【羅衣斗side】
「おめぇら、邪魔なんだよ。」

今日もだりぃ一日が始まった。高一になって半年。俺はあいつ以外眼中になんか1ミリも入ったことは無かった。

「あ、羅衣斗!おはよ!っ!?昨日も…喧嘩したの?」

こいつは陽月華。小学からずっと一緒のおさ馴染み。いつも美人で俺なんかと釣り合わねぇくらい。

「おめぇに関係ねぇだろ。朝からうるせぇ。」

昨日は完全に刃組とぶつかった。俺ら桜組は完全勝利で終わったが、俺は見ての通り傷だらけ。まだ血の匂いも取れてない。

(また、羅衣斗くん喧嘩したの?こっわ。)
(そんな声大きいと聞こえちゃうよ!)

朝からグチグチ言う女子は嫌いだ。特にあの陽キャとかいう奴は。

「そこ、聞こえてんだよ。朝からグチグチうるせぇんだよ。バカは喋ってねぇと気がすまねぇのか?」

俺が一言いえばハエみたいなグチグチ言う女子は逃げるように去っていく。なんなら最初から言うなよ。

「ちょ、羅衣斗!さすがに言い過ぎだってば!あと挨拶しただけで無視しないで!?」

「んぁ?なんも聞こえねぇ。俺サボるわ。朝からイラつく。」

サボろうとした時、バットタイミングで担任のジジィが入ってきた。


「はい、ホームルーム始めるぞー。座れよー。」

めんどくせぇな。俺はそう思いながら陽月華を眺めながら昔のことを思い出していた。
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