第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
注意⚠
本の中にみんなで仲良く落っこちたところからスタートします。あと話はだいぶ端折って書きますので展開早すぎだろとか思わないでください
勝手に7章後の関係性にしてます
レオにゃんに並ぶ最高に癖な男に出会ってしまったばかりに書き殴った産物です
温かい目で見てやってください
ユウ『えーーーー...前回からのあらすじ』
ジャミル『もう何もツッコまないからな』
ユウ『ハロウィン前のある日、みんなで古本市に遊びに来ていたところ、得体の知れない一冊の本をグリムが開けちゃったことでみんな中に吸い込まれてしまいました。おしまい』
ジャミル『終わるな終わるな』
ーーーー森
『(ここ、どこ...?)』
?『もし..ねえもし、貴女。この腕の中で眠る素敵な人。我輩の声が聞こえているかな?』
優しく穏やかな声色が耳を掠め、体が小さく揺り起こされる。包まれる温もりと髪を撫でる手つきは優しく、ふわふわと意識がゆっくりと浮上していく
『(だ、れ..?)』
?『ねえ貴女。どうかその瞳を開けてくださるといいのですが..』
髪を撫でていた手が頬に降りて目の下をそっとなぞる。くすぐったさに身をよじり、はその瞳をゆっくりと開いた
そこは先程までいた賢者の島の古本市、ではなく枯木が幾本の並び立つ森の中だった
吹く風は冷たく閑散としていて、黄昏色の空はもうすぐ夜が来るのを告げるようにその輝きを落としていく
『あれ..ここ、なに?』
?『ああ、良かった。目を覚ましたんですね。それにしても、なんて美しい紅い瞳なんでしょう。素敵な貴女に相応しい、とてもお似合いの瞳ですね。
さて、ご気分はいかがですか?』
『!!!』
頭上からの声に見上げると、ユウでもグリムでも古本市で出会った大好きな人たちでもない青年が自身をその腕に抱きながら見下ろしていた
灰がかった白髪を風に揺らし、大きな黒いサングラスが少しの気味悪さを醸し出す。その奥では鋭い瞳が見え隠れしこちらを覗き込みながら、少し荒れた唇を嬉しそうに引き上げる