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『IDOLISH7』世界で一番好きな人

第3章 第二章新しい星の誕生





準決勝はあの子達が勝利となり決勝に進むことができた。

けれどダンススキルも王者TRIGGERに勝つことはできなかった。

優勝は彼等のモノだった。

「今年のダンスフェスティバルですが、優勝者以外に特別賞を取ったユニットがいます!」


司会者の下岡さんが告げた言葉に私はキョトンとした。

「えっ…特別賞なんて五年ぶりだよね」

「そうですね」

万理さんも驚いていた。
なんせ五年前はこのフェスで優勝と一緒に特別賞を貰ったアイドルがいたから。

「本日初めての参加で惜しくも敗れましたが、素晴らしいダンスを披露してくれたELYSIONです!」


「奏音君!」

「嘘…」

万理さんに肩を揺らされながらも反応できなかった。


「すげぇ!特別賞なんて!」

「優勝できなかったけ、すごい名誉賞ですよ!」


観客から大きな拍手が送られ、真琴達にトロフィーが送られた。


「良かったな」

「あいつ等、頑張ったもんな」

響と律も自分の事のように喜んでいた。
私も自分のこと以上に嬉しくて涙が流れそうだった。


「これからだ」

「ああ」

「今から始まる…彼等の道が」


今から彼等の新しい道が始まる。
まだ空に輝く星とは言えないけど、今から小さくても輝けるように。


大切に育てよう。

三か月後には私の手から離れてしまうけど。

それまでは彼等を大切に育てたい。


「奏音さん!見てトロフィー…優勝は無理だったけど。でも…」

「まだ次がある。来年こそは打倒TRIGGERだ!絶対あの銀狐に勝つ」

「エロには負けん」


三人とも負けたけバネにして高みを目指して欲しい。


そして彼等はダンスフェスティバルを得てデビューすることができた。

翌日、TRIGGERに敗れながらも素晴らしいパフォーマンスだったと雑誌に載り、宣伝としては十分な効果を得る事となった。





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