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ただ、イチャつきたいだけ

第10章 中学生9




パー「りこ乗り慣れてるか?」

「あんまり乗った事ないけど…大丈夫!重かったらごめんね?」

パー「自転車じゃねーんだから、関係ねーよ
しっかり掴まってなよ」

「うん。ありがとー」

ぎゅっと後ろからぱちんくんにしがみつく
走り出しはあまりスピードが出ないから怖い
急発進されても怖いけど…
スピードが出始めて、車体が安定すると少し安心するけど
結構スピード出てるとやっぱり怖い

マイキー「あっ!りこあんまりパーにくっつくな!
俺以外の男にくっ付いたらだめ!!」

三ツ谷「くっつかねーと危ねーだろ?」

ドラケン「確かにマイキーの言うことにも一理あるが
りこがケガすると元も子もねーぞ」

マイキー「……………ぷんっ」

「マイキー、後でどら焼きあげるから拗ねないで?」

マイキー「俺をどら焼きで釣れると思うな」

「え、じゃあ何なの?次マイキーの後ろに乗せてもらったらいいの?」

マイキー「約束だからな!!絶対だぞ?!」



ドラケン「なあ、三ツ谷」

三ツ谷「なに?」

ドラケン「俺今マイキーとんでもない事言うんじゃないかってヒヤヒヤしたんだけど…」

三ツ谷「とんでもない事?」

ドラケン「三ツ谷に抗って『ヤラせて!』とかいうと思った」

三ツ谷「もー。俺の事は話ぶり返さんでくれ…
確かにマイキーなら言い兼ねねーな(笑)」

ドラケン「だろ?俺だったら絶対そっち頼む」

三ツ谷「それもどうかと思うぞ…」

ドラケン「はいはい。りこの初めての人は余裕があっていいですねー」

三ツ谷「余裕ある訳ねーだろ?
初めてなのに、初めてを俺で後悔してねーって
言われてんのに選ばれてないんだぞ…
幸せと同じくらい怖えーよ…」

ドラケン「………そうだよな。
おれも三ツ谷の立場だったらこんな穏やかにいられねーわ」

三ツ谷「そういう、人の貨物考えてやれんの
ドラケンほんとカッコいいよ」

ドラケン「おーおー。男に言われても嬉しくねーって」

三ツ谷「ははっ。照れんなって(笑)」

ドラケン「うるせー(笑)」


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