第3章 張り詰めた部分を指さして
すると五条は急に慌て出した。
「すまん、お前はつい先日、心に消えない傷を負ったばかりだと言うのに、いくら尊敬し、愛するオレが相手とはいえ、性的なアプローチは無神経だったか」
「別に消えない傷とか言うほどのものは負ってないよ、あと尊敬してないし、愛してない」
「何?!
初めてじゃなかったのか?!
男子生徒には絶対お前に手を出させないように命令してあるし、転入した時点で経験有りだったということか」
「は?何を男子生徒に命令してたんですか。
私の青春がないのはそういうこと?」
恐ろしく冷めたの視線に気付かずか、五条は情熱的に続けた。
「だが、オレはそんなことでは揺らがない。
過去も含めて、お前の全てを受け入れたい。
そう、太腿が例え太くても細くてもオレは揺るぎなくその根元を想像して抜くことができる……!」
五条は立ち上がった性器を露出したまま、決まった……とでも言うようににやりとした。
「だから未遂だって」
「は?!」
は軽く説明した。
「あれを、握らされただけ?!
ヤられてはなかったのか……!
虎杖のやつ、話が違うぞ!」
「あなたが早合点しただけでは?
あなたはチンピラ相手に残忍な行為をしすぎた」
「……それでもあの粛清は妥当だ。
お前は指先まで全て僕のものなんだ。
それが、汚された。
これは早急に上書きしなきゃならんな!」
「うわがき……?」
五条はの手を取ると、自分の股間へと持っていき、直に触れさせた。
戦闘ではほとんど息を乱さない五条が熱く息を吐いて、ささやいた。
「さあ?やらされたように、僕にもやってみろ。
僕好みに改良してやるから」
「く……この変態め……!」