第3章 張り詰めた部分を指さして
「あ……ありがとうございます……
もう討伐したんですか」
「うん。
どうやって隠し持てばいいか知ってる?
女の場合は太腿だ」
そう言って五条は自然な動作でのスカートを太腿までひらっとめくり上げた。
「は?!何すんの……」
「どっちの脚に装着するかは筋肉のつきのいい方って決まってるんだ。
自分じゃ分からんだろうから僕が触診して確かめて……」
は五条を蹴り飛ばして短刀を抱えて逃げ出した。
(おかしい!
怒りまくるどころか、プレゼントからのふんわりセクハラ?!
泳がせてる!
私が憔悴しきって白状するのを待ってるんだわ!
いくらなんでもドS過ぎるっ)
「ちょっと、虎杖!
話があるんだけど」
虎杖はの姿を認めるとびくっとなって青褪めて自分の部屋へ引っ込んでしまった。
の恐怖はどんどん膨らんでいった。
恐怖が、膨らみ過ぎたはこのままでは耐えきれない、白状しようと考えた。
今日まで宿に泊まって翌日帰ることになっていた。
皆が寝静まった頃を狙って、は五条の部屋へと向かった。
コンコン。
「五条さん?あのです」
「……ちゃん?……入って」
ごそごそという物音と荒い息遣いが聴こえた。
「……ハァ……っ……生脚……っ」
「はぁい!
五条さんお話が……っ?!」
は危うく部屋から逃げ出すところだった。
布団の上であぐらをかいた五条が自分の性器を露出し、擦っていたからだ。
「ちょうどいいところに来た、。
昼間に生脚を見てから夜まで待つのは苦労したよ。
これを鎮めるのを手伝ってくれ」
張り詰めた性器を指差し、機嫌良くのたまう五条には引いた。
「いきなり部屋に入った私が悪いとは思うけど、その状態で人の名前呼ばないで」