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宵闇の明けと想ふは君だけと〈I•H編〉

第4章 この道、桜吹雪につき。注意。


●藤堂 天● 〜校庭〜


「熱意とかなんとか言って、
 ほんとはあなたたちに部活の魅力を
 伝えるスキルがないだけなんじゃないの?」

「そういうお前は手当たり次第に
 声をかけているみたいじゃないか。
 誰でもいいってのが見え見えだぞ。
 目が節穴なんじゃねぇーか?」

「オレはお前たちと違って、
 声をかける相手を厳選しているぞ。
 人を見る目がものをいうのが
 真の部活勧誘というものだろ!」


こ…怖ぇ~~~!!
いまガチの火花が見えた。


あくまでも上級生同士の争いであるその戦場で、3人の先輩は私抜きで再びヒートアップする。


だったら私も3度目の正直だ。
目の前の論争を見ていたら、なんかいろいろ吹っ切れた。


先輩は先輩でも、たった一個上ってだけだ。
今なら、この状況に紛れてさらっとタメ語で喋っても怒られない気がする。


個々の勧誘がうやむやになってきたのを好機と捉え。
「この際だ、纏めて断ってやる」と決め、声を張った。


『あの!!』

「「 ん? 」」


よかった。無視はされなかった。


『私は楽器も、野球も、バドもやるつもりは』

?「その勧誘!ちょっと待ったー!!」

?「まだ決めるのは早いぞ!!」

?「オレの話も一度聞いてみてくれないか?!!」


まずい。
嫌な予感がする。


その場にいた4人は、揃って声のしてきた方を振り返った。
このシンクロ率も、度重なる勧誘の賜物というか…ここまでくると驚かなくなってきた。


送った視線の先にいたのは…


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