第4章 この道、桜吹雪につき。注意。
●藤堂 天● 〜校庭〜
「君には我らバド部に来て欲しい!!」
文化部、野外スポーツに続いて、今度は屋内スポーツか。
「もう収集がつかなくなってきた」と感じていたら、私に代わって吹部の先輩がつっこんでくれた。
「もぉ~次から次と!今度はなんなのよ?!」
私とさほど変わらない身長のバド部の先輩は、吹部の先輩を尻目に私に近づいてきた。
吹部の先輩の言葉は、バド部の先輩にも届かなかった。
先輩方…もうちょっと吹部の先輩の話聞いてあげましょうよ…
「キミ!!」
『は…はい!』
「その長身!バドでは絶対武器になるよ!
選手として打点王になるもよし!
もちろんマネでも歓迎するよ!」
なるほど、野球部と違って自分が選手にもなれ…
いや!そうはなりませんよ先輩!!
「ちょっと待ちなさいよ!
私が真っ先に声かけたのよ?!」
「順番は関係ないだろ。
大切なのは魅力を伝える熱意だ!!」
「あぁ、それに関しては全く同感だ!」
やっぱり始まっていたらしい。
“新入生の奪い合い”。
そこに巻き込まれた新入生が、私だ。