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宵闇の明けと想ふは君だけと〈I•H編〉

第4章 この道、桜吹雪につき。注意。


●藤堂 天● 〜校庭〜


立て続けに聞いたその言葉は、今まで聞いたどんな言葉よりも温かく感じた。
恥ずかしげもなくそんな言葉を口にした先輩は、そこまで深く考えてないのかもしれないけれど。


私からしたら、当たり前にそう思ってくれていることが、何よりも嬉しいんだ。
真面目な話。
こんなにかっこいい男の人は見たことがなかった。


この人は、“新入生の奪い合い”がしたかったわけじゃなかった。
間違った勧誘を、正に来てくれたんだ。


自分の気持ちをひた隠して、人のお願いをバシッ!と断れない私にとって。
弱き者の気持ちに寄り添って「それは間違っている」と言ってくれる人の存在が、どんなにありがたいか。


だから今は、私が抱いた実寸大の感謝を。
私を救い出してくれた先輩に、最大限の敬意を。


『先輩!ありがとうございま』

「それよりキミ!吹奏楽部なんかより
 野球部に入らないかい?!!」


違ったぁあぁーーー!!!!


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