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宵闇の明けと想ふは君だけと〈I•H編〉

第10章 チャイムの鳴る前に


●天 side● 〜図書室前〜


天の目の前に現れたのは、“男子バスケ部 新人戦 関東大会出場!!”の文字。
正しくは、新聞部が発行した学生新聞だった。


天は無意識のうちに立ち止まり、先ほどよりも真剣に掲示板を覗き込んでいた。


バスケ部を讃えるようなその記事には、功績を残したであろう選手たちの写真もしっかり載っている。


昨日、天に声をかけてきた先輩。
そして、後からやって来た先輩2人も映っている。
その他の面々は、知る由もない。


『ここの男バスって、割と強いのか?』


実際の実力は定かではないが、誠凛(ここ)のバスケ部が関東大会まで進出したことは確かな事実だ。


天はその事実を知らなかったし、知ろうともしなかった。
図書室に来るきっかけがなければ、知るのにもっと時間がかかっていたし、もしかしたらずっと知ることもなかったかもしれない。


それでも今は、目の当たりにした事実に天はただただ視線を奪われる。


そんな時だった。


?「えぇ、強いですよ」

『えっ』


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