第6章 偶然目があっただけ
●?? ??● 〜???〜
ーちょっと前ー
こんなはずじゃなかった。
オレが想定していた、“今日”という日は。
こんな展開を迎えるはずじゃ、なかったはずだ。
いつもと同じ、“何もない退屈な一日”として。
オレの真横を、過ぎ去っていくだけだったはずなんだ。
それなのに…
何もかも、違う。
慣れたつもりでいた、この国の春の陽気に。
知らぬ間に惑わされてしまったのか。
それでも、自分じゃどうすることも出来なくて。
そうやって、オレはいつでも。
環境に身を任せることでしか、生きられないでいた。
だから…
「オレは…」
だから、そんな…
「オレはな…!」
そんなつもりじゃ…
「オレはバスケ部に入んだよ!!」
なかった。
オレは、バスケ部なんかに。
戻る気は、微塵もなかった。