第5章 一億ベリーの理由
『え? え? えぇー…?』
ズルズルとナミとロビンに引きずられるように連れ去られて行ったルナ
「…俺達どうするよ? チョッパー…」
「俺は本屋探すぞ! 新しい薬の開発とか色々したいからなっ!!」
「俺もコカコーラ買い占めてくるか…」
「にっ肉ぅうう…」
「…ヨホホー…」
((((この二人は放っておこう…))))
多分、大丈夫だろう。 …多分ね
ミャアミャア。 海猫の鳴き声が聞こえる港でゾロは一人座って塩風に当たっていた
目を伏せ、波の音に耳を澄ませる。 そうすれば…
=ゴオッ=
あの日の炎に包まれたあの"島"を思い出す。 鮮明に映り出されるのだ
(あの日…、あの島に一体何があったんだ…?)
二度と上陸出来ないと思った島。 二度と訪れる事はなく、二度と会う事も…
「…ルナは何故、生き残った…?」