第5章 一億ベリーの理由
「そうか、ルナか!! 俺はルフィだ! よろしくな!!」
『…よろしく』
「…そんなわけが、ない…」
一人厨房に居るゾロは壁に手をついて俯いていた
(本当にあいつが…、あの時のルナなのか…?)
【剣士さん、私の名前を覚えてくれた?】
(会うたびに問いかけてきたあいつの名前を俺が忘れるわけがない…。 …いや、待てよ……、もしかしたら同じ名前だけなのかもしれない)
くっと顔を上げたゾロだが
(…あの島で現れて、髪色が一緒で名前も一緒の奴が…? …偶然にしても重なりすぎてる…)
そう考えるとまた俯いた
(本当にあの時のルナだとしたら…
何で賞金首になんてーーー…?)