第3章 【本編11章:おこちゃまパニックより】夜は明けない
「ねえ、?」
「な、なに…。」
任務中に数時間気を失っていた間に何があったのかよくわからないが、目を覚ますと全裸で隣には恋人がいて、何故か押し倒されてしまった。
腕を押さえられて顔も体も隠せない私は恥ずかしくて悟の視線から思わず顔を背ける。すると、悟はそのまま私の耳元に顔を近づけて呟いたのだ。
「………との赤ちゃん欲しいな。」
「……あっ…あ、赤ちゃんっ!?」
あまりにも唐突すぎる言葉に思わず驚くがその言葉に不覚にも子宮あたりがきゅんと反応した。
「……ダメ?…が嫌ならもう少し待つよ。」
「いやっ…じゃないけど、いきなりで驚いただけっていうか……。」
私がそう言うと、私の手首を掴む悟の力が少し強くなった。
「そっか…じゃあいい?……今日は中に出しても。」
何で突然そんなこと思ったんだろうと疑問に思ったけれど、私もいつかは悟と結婚して家庭を築くことを想像していたから想定していたより少し早いけれどそれも悪くないと思い、こくりと小さく頷いた。
「………ありがとう、大好きだよ。」