第4章 第四章初めての舞台
一旦本丸に戻り状況を聞くことにした。
「まずはこちらをご覧ください」
ホログラム映像で地図が浮かぶ。
「現在地図に赤く塗りつぶされている場所が平成の時代で敵が現れたポイントです」
「ちょっと待ってくれる?その場所って…」
「はい、主様がボランティア活動をした場所や町おこしをした場所です」
地図を見ると私達が現世に赴いてアイドル活動をした場所と重なっている。
「元より彼等は身を潜めていたようですが…主様が浄化を行い、結界を敷きなおした事で手出しができなくなっているのです」
「私は何をしてないわよ?」
「もしかして、主が作った歌や踊りかい?古来より歌と踊りは魔を鎮める力があるし」
「ああ、雨乞いの宴のようにな」
かつて、日照り続きだった時に行われた神聖なる儀式。
静御前が行った雨乞いの宴だ。
「はい、刀剣男士は主様の霊力によって具現化された神です」
「なるほどね、彼等は未来にまで介入をしようとしているけど、主がそのポイントに結界を敷きなおしてしまったから撤退を余儀なくされたって事か」
「流石です主!この長谷部は感服いたしました。まかさここまでお考えだったとは」
「いや違うから」
「主はなんと謙虚な」
「本当に偶然です」
「この長谷部は最後までついて参ります」
ねぇ?
人の話は最後まで聞こうか?
本当に偶然なんだからね?