第2章 第二章迷える子羊
❁❁❁ 百side ❁❁❁
遅れてレコーディングに来た俺はユキに心配をかけてしまった。
前回のレコーディングは散々だった。
俺の不安が歌に現れていた事もあるけど、それだけじゃない。
病院でレイさんに会った事もある。
失踪していなくなったあの人を見つけたけど、酷く傷ついた表情をしていて、俺は何も解ってなかった。
病気だった事も何も。
けれど、再びレイさんに会って事情を説明された。
実家の仕事を手伝わなくては無くて日本にいないことが多いと。
病気の事もあるから空気の良い田舎で静養しなくてはならないと聞かされた。
あの人は理由なくいなくなる人じゃない。
ユキを嫌ってい雲隠れしたんじゃないと解っている。
だから俺は約束を守ることにした。
それに、レイさんはやっぱり変わってなかった。
優しくて素敵な人のままで、忙しい合間に俺にダンスと歌をおしえてくれるようなった。
まぁレッスンの大半はオンラインが多かったけど、できる限り時間を作ってくれたし。
凄くわかりやしかった
正直レッスンの先生より解りやすい。
「モモ大丈夫かのか?本当に」
「ばっちりだよ!完璧にしてきたんだから」
絶対に今日で合格してやる!
じゃないと、新曲で歌わせてもらえないかもしれない。
「行きますよ百君」
「OK!」
おかりんに合図をされ俺のレコーディングが始まった。