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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第6章 謎解き急行/それぞれの正体


『…どうした?』

「す、すいません!リュウさん、降谷さんのデスクで寝落ちてます…」

『寝落ち…』

「起こしますか?」

『いや、そのまま寝かせといてくれ』


降谷さんはもう本部の駐車場まで来ているとのこと
リュウさんをそのままにと言われたけど、さすがに何か掛けようと思う

自分用ので申し訳ないですが、ブランケット使ってください

肩から身体を包む様に掛ける
起こしてしまうかと思ったが、ピクリとも動かず寝続けている
そういえばリュウさん前に言ってたな…
子どもの身体になってからは疲れ知らずな体力になったけど、気付かないうちに突然電池が切れた様に眠りに入る時があると

それがこういうことなのだろうか…
自分も子どもを経験してきたはずなのに、今やその感覚は覚えていない
二徹、三徹した時に家に着いてパタッと玄関に倒れ込むことはあるけれど…

にしても、寝顔が可愛すぎる…!
こんな可愛い子が公安に所属していて良いのだろうかと心配になるくらい可愛い
天使の交換日記(※スピンオフ小説参照)に書き込むべきか…自分だけのファインダーだけに納めるべきか…

いや、報告書に目を通そう
リュウさんの観察している間に降谷さんが戻ってきてしまっては何か言われてしまいそうだ

「見つかる前に席に戻ろう」
「ふ、降谷さんっ!?」

突然背後からした声に驚いて振り向くと、いつの間にか降谷さんが戻ってきていた
声に出ていた!?それとも心を読まれた!?

「降谷さん、すいません…」
「……?」

首を傾げながらリュウさんの元に行く降谷さん
自分の思い違いだったのか…怒られずホッとした

「叶音、叶音~?」
「……ん」

降谷さんは周りに自分以外の人がいない時はリュウさんを元の名前で呼ぶ
TPOをきちんと使い分けれる降谷さんはさすが潜入捜査のプロである
リュウさんも部下が周りにいる時は「零さん」「風見さん」と呼んでいて、さすがだと思う
自分はというとどこかでやらかしてしまいそうなので、幼児化してからはリュウさんとしか呼んでいない

「ただいま、戻ったよ」
「おかえり…ねてた…」

片手で目を擦りながらうーんと背伸びをするリュウさん
それでもまだ目は閉じたままでボーッとしている様子

「まだ眠い…」

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