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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第6章 謎解き急行/それぞれの正体


シェリーを貨物車へと誘導する為の作戦である
もちろん火災はフェイク
避難の為と乗客は前方の車両へ移動させ、貨物車を含めた後方車両を空にする

零の話によると、ベルモットがシェリーを貨物車へ誘き出す段取りを取っているらしい
シェリーが列車内で組織の存在に気付けば他の乗客と避難することなく、組織の罠だと読んで火の元である後方車両へ向かうはずだと
どの様に誘き出すかまでは零も教えてもらえなかったみたいだけど、必ず後方に来るからと零もそこで待機をしている

こちらのヘリも零が車両を離すであろうポイントまで向かい始め、あとは車内の様子を聞きながらタイミングを掴まなければならない
早いタイミングで列車に近付けばベルモットに不審がられてしまうし、遅すぎてもシェリーが逃げ出してしまうかもしれない
絶好のタイミングで近付けるかどうか、そこだけが心配である


『さすがヘル・エンジェルの娘さんだ…よく似ていらっしゃる』


零がシェリーと接触したようだ
大人の姿なのか子どもの姿なのか音声だけでは判断できないけど、ベルモットが誘導したんだ、きっと大人の姿で現れたに違いない
じゃあ今灰原はどうしているのか、その情報を得る術までは準備できなかったな…


『初めまして、“バーボン”…これが僕のコードネームです…』


聞いた事があるかという零の問いかけに、シェリーはバーボンの存在を姉からの情報で認識していたと答える
あのライとはライバル関係でお互い毛嫌いしていた…か
周りからはそう見られてしまうのも無理はないけど、この2人がタッグを組んだら無敵だぞ、といつか自慢してやりたい


『さぁ…手を挙げたまま移動しましょうか』


そう言って貨物車への移動を促す


『爆弾で連結部分を破壊して貨物車だけを切り離し、止まり次第ヘリで列車を追跡している仲間が君を回収するという段取りです…』


この説明ができるという事は今はベルモットにも聞かれていないということなんだろうな
シェリーや何も知らない人が聞けば組織の仲間が回収すると聞こえるだろうけど、回収するのはオレ達公安
そう伝えたいけどできないのが現状…
どうにかこのまま零の言う通りに動いて欲しい

でも聞こえてきたシェリーの話に作戦の変更を余儀なくされる


『大丈夫じゃないみたいよ、この貨物車の中爆弾だらけみたいだし』



貨物車に爆弾…!?

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