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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第6章 謎解き急行/それぞれの正体


取調べされたくないNo.1の男(公安調べ)に捕まってしまったらもう正直に話すしかないと腹を括ろうとした
だって零、もうわかってるぞって言う様な顔してるんだもん

「…やっぱり僕が推理しようか」

ほら、わかってるから言いたいんだろうな…
オレが正直に言っても、零の推理が当たっても、実刑は間逃れないのでどうぞ推理してください…

「リュウはまずシチューの入れ物を返す為だけに工藤邸に向かった。しかし入れ物を渡しただけでは終われず、沖矢昴に促されるまま家に上がることに。そして、そこで仮眠を取ることになったんだろ?」

「なんでそこで仮眠に繋がるの?」

「風見が言ってたんだ、『仮眠を取った方が良いと何度言ってもダメで隈が酷くて心配』だってな。なのに『仮眠を取った』と車で言ってただろ?」

だから沖矢昴の所で仮眠を取ったのだと推理したらしい
………風見め

「まぁ、沖矢昴も隈が酷い子どもを放っておけなかったんだろうな。そしてリュウを寝かせて身体に毛布か何かを掛け、臭いが移った」

当たりかな?と聞く零に、正解ですとしか言えない
それ以上のことは言っちゃいけない気がするんだけど…

「それで?仕事柄他所の家でそんな簡単に眠れないと思うけど、何をされてぐっすり眠ることができたのかな?」

と、それを聞き出そうとしてくるのがこの取調官である

「黙秘します」
「僕に黙秘は通用しない」

オレの権利は何処へ!?

「言わなきゃダメ?」
「うん、怒らないから言ってごらん?」

オレは子どもか!
いや、ややこしい事に子どもなんだけど!
ニコッとしてる笑顔も作り物なんだろうなと分かるくらい、今の零は機嫌がよろしくない
だから、絶対に怒らないでね……

「マッサージしてもらって…」
「へぇ…」

願いは届かず零の笑みが消えた
絶対怒ってる

「……それはこんなふうにかな?」
「ひゃっ!!」

脇の下を挟むように腰を指圧され、くすぐったさに思わず声を上げてしまった

「違う!そこじゃなくて!」
「腰じゃなくて?」
「ちょっ!そんな下でもないからっ!」

そう言いながら零の両手が下へ下へとゆっくり下がって行くのを自分の両手で全力で止めた

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