第6章 謎解き急行/それぞれの正体
「それで?何故あなたはあの薬を飲んだわけ?」
このツンツンしている灰原さんとはどうしたら仲良くなれるのだろうか…
「哀ちゃんはあの薬の開発に関わってるんだっけ」
「ぶふぅー!!」
え!?コナンが飲み物口から噴き出したけどオレ何か変なこと言った!?
「よくちゃん付けで呼んだな…」
「え、ダメだった??」
「ダメ以前に、あなた元々何歳なのよ」
「…29歳だけど」
年上だとわかってザワつく2人に何か問題があったのかと疑問だが、とりあえずオレはこの中で最年長と言うことでいいんだよな?
「哀って呼んだ方が良かった?」
「いや、灰原という選択肢はなかったのかって話」
女の子は名前でって警察学校の同期に教わったからそのつもりしてた…
「もう好きに呼んでちょうだい。で?どうなのよ」
仲良くなるどころかイライラが増してる気がする…
なんかごめんなさい
「えっと…ざっくり言うと、組織にいた頃ヘマして処分される時に実験体として飲まされちゃったって感じかな」
「組織の奴の前で幼児化したのか!?」
それは半分正解で半分外れなんだけど、バーボンのことを突かれそうなので話を逸らしておこうと思う
「安心して、組織の奴らはあの薬で幼児化することは知らないよ。オレも死んだことになってるからデータは取れてないはず」
「やっぱりそうなんだね。幼児化を知っていれば捜索対象を子どもに絞るはずだし、そうなればオレや灰原も時間の問題…」
「そうだね。オレはAPTX4869の被害者リストを元に対象を工藤新一近辺の子どもに絞ったからここに辿り着いたんだ。組織には情報収集に長けてる奴もいるし、あっという間に見つかっちゃうかも…」
ピンポーン━━━
ここまで話したところで玄関のチャイムがなり、阿笠博士が玄関へと消えて行くが、コナンは気にせず話を進めていく
「組織と連絡取ってるって言ってたけど、この前言ってたバーボンと連絡してるんだろ?バーボンの正体、知ってるの?」
やっぱりバーボンの存在は気にしてるんだね
でもごめんな
「バーボンと連絡を取るようになったのはこの姿になってからなんだ。幼児化の事は知らないと思うけど、どうしてオレに目をつけたのか探ってるところ。バーボンは洞察力に優れてるって聞いた事あるから、ちょっと怖いなって思ってるんだけどね…」
![](/image/skin/separater7.gif)