第12章 歯車
「あっ、あっ、隆くんっ…だめだよ…」
「じゃあ、やめるか?」
「…だめ、やめないで…あっ…」
オレたちは今、誰にも言えない事をしている。
三角に積み重なった土管の影で、
もたれ掛かりながら左手での肩を抱き、右手での中心を扱いている。
「ここ、誰かに触らせたことあんの?」
「ないよ、隆くんがはじめて」
「へえ、そうか。へえ…」
何とも言えない多幸感で胸が満たされる。
「あ、あ!隆くん、はげしっ…!」
「すげーガチガチ。ガマン汁止まんねえじゃん、もしかして我慢してる?」
「ひ、やぁ、だめ、もうむりっ…」
「いいよ、イけよ」
そう言って、自分の舌をの口内にねじ込む。
「ふ、ぅ…あ、あ、いく、いく、たかしくん、あいしてる、好き」
「オレも。心から愛してる。もう他のやつに触らせんなよ」
「あ、あん、もうっ、でる…!!うぁっ…!」
体をビクビクと震わせ、空き地の雑草に吐精した。
「はー、、、あーあ、やっちゃった…もう…」
「すげーかわいかった」
「か、可愛くない!俺、男だし」
「男だけど。女よりかわいい」
「嘘ばっか」
「嘘じゃねーよ、ほら」
そういって、の手を服の中でそそり立つ中心に宛てがう。
「っ…!」
顔を真っ赤にして、顔を逸らす。
普段人をたぶらかすような事ばかり言っておいて、こういう事にはまだ疎いらしい。
責められると、途端に受け身になる。マゾの素質あるな、こいつ。
「なぁ、オレのもさわってくんねえ?」
「……へんたい」
「オレにイかされた奴に言われてもなぁ」
「うるさい!」
そういって、耳を赤くして俺の前で膝立ちをする。
オレのズボンのチャックを下ろし、下着からソレを取り出す。
「わ…隆くんのめっちゃおっきい…」
そういって、オレのを握り扱きはじめた。
「の手、あったけぇ…」
「あ、すご…めっちゃ溢れてる…」
「そりゃ、好きなやつに触られてるからな」
そういうと、が目を大きく見開いて俺を見上げた。
何を今更驚いてるんだ、ずっとそう言ってるだろ。
「隆くん、本気、なんだ…」
「馬鹿、俺は冗談でそんなこという男じゃねえ」
「隆くん………かっこいい」
オレのそれが、急に暖かくてぬるぬるとした感覚に包まれる。