第4章 一員
リアムは自分の席で長期任務に行っていた際の報告書を作成する為に液晶を眺めている、ルシアンの近くに椅子を滑らせて近付いた。
リアム
「あの、ルシアンさん」
ルシアン
「ん?」
リアム
「特別室って何でちょっと孤立した所に部屋があるんすか?」
ルシアン
「まぁ、色々あってな。…ここに慣れた頃に話すさ」
リアム
「そ、すか」
確かに来てまだ慣れていないのに教えて貰ってもかとリアムは無理矢理、自分を納得させ自身の席へ戻った
それから暫くしてレティシアが何やら箱を持って特別室へ帰ってきた
レティシア
「リアム、開けてみろ」
リアム
「んぇ?」
いきなりそれをリアムの前に置くと、箱を軽く叩いて開けるようレティシアが促すが、リアムは間抜けな声を出して僅か固まる。
だが、再度叩かれると慌てて頷き置かれた箱を開けた
リアム
「これ…」
レティシア
「昨日要望聞いただろ。それのやつだ」
リアム
「こんな早く出来んのか?」
レティシア
「まぁ、つけるだけだからな」
リアムは箱から黒のパーカーを取り出し、皆と同じ様に右二の腕にヒガンバナ紋章が縫い付けられ、その下には緑の腕章がついていた
リアム
「そういや、聞きたかったんだけど」
レティシア
「何だ?」
リアム
「皆の役職って…?」
レティシア
「名前しか名乗ってなかったか…よし。ルシアンも戻ってきた事だし、正式な紹介でもするか」
顎に手を添えて少し考えたレティシアは、そう呟いてから全員を1列に並べた。
そこにレティシアも加わると並んだ全員が前にいるリアムを見る