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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島


「…怪我は⁉︎」
「大丈夫…血は出て、ない…からっ…」

まだ身体が震えている。
ローはそれに気付き、優しく真鈴を抱きしめた。

「‼︎」

震えがマシになった。

真鈴の震えがマシになったことを確認したローは、キッドを睨みつけた。

「ー‼︎」

キッドは右手をこちらに突き出している。
背後でベコッ、という嫌な音が聞こえた。
真鈴がローの影から後ろを覗き込む。

「‼︎ 後ろ‼︎」
「ーっぶねェッ⁉︎」

ローが真鈴を抱えたまま横に避けた。
ロー達がいた場所を扉が通る。
そのまま扉はキッドの元へ飛んでいった。

「ちっ…」

キッドは扉を持ち直した。
ローは真鈴を降ろした。

「俺の後ろにいろ。」
「う、うん」

真鈴は言われた通り、ローの背後に回り込んだ。

「でりゃあああああ‼︎」
「無駄だっ」

ガキィン…ガシャン‼︎

キッドが高速で投げた扉を、ローは刀で横に弾いた。
壁に扉がめり込んだ。

「あ、壁が…」
「おい、ユースタス屋…てめェ船を傷つけやがったな…‼︎」
「てめェが弾いたからだろうが‼︎ 壊したのはてめェだ‼︎ …それより、その女こっちによこせ」
「嫌に決まっているだろうが、馬鹿めが。」
「…っ」

キッドの額に怒りマークが大量にうかんだ。

「RO…」
「させるかああっ‼︎」

キッドが床を蹴り、こっちに向かって跳躍してきた。
ローが言い終わる前に、いつの間にか鉄だらけになっていたキッドの腕が目の前に飛んで(?)くるのが見えた。

(ちっ…間に合わねェ…‼︎)

「キャッ⁉︎」

後ろにいた真鈴を斜め後ろに突き飛ばした。
そして、刀で弾き返そうとするが、打ち所が悪かったらしく、逆に刀を弾き飛ばされてしまった。

「ぐっ…‼︎」

そのまま腕と共に飛んできたキッドの蹴りをもろにくらってしまった。
ローの身体は壁に打ちつけられ、真鈴は床に滑りこけた。

「いてて……って、ロー⁉︎」

真鈴はすぐさま起き上がり、ローの元へ行こうとしたがー…

「痛っ‼︎」
『‼︎』

…真鈴の右手首から血が出ていた。

(しまった…‼︎ さっき擦っちゃったから…‼︎)

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