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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島




「…。」

(そーいやこいつ、恥ずかしがり屋だったっけな…)

キッドは、真鈴の顔が赤くなったのを見てそう思った。

「…ほら早く言えよ、トラファルガー。」
「…何も用がねェ時に呼ぶ必要はねェだろ。…後で用がある時に呼んでやるよ、真奈。」

「‼︎」
「あ、今言った」
「え? ……あ」

真鈴は偽名だが、初めて名前で呼ばれたので、なんだか嬉しいような恥ずかしいような気分になった。

(偽名だけど…名前、呼んでもらえた…)

トクントクン、と心臓が軽く高鳴る。

チラリ、とローの顔を見ると、バッチリ目が合った。

「‼︎」
「…っ」

2人共、お互いから目をそらし、頬を赤らめた。

「なァに名前呼んだだけで赤くなってんだ、トラファルガー‼︎」
「⁉︎ うるせェ‼︎ 赤くなってなんかねェよ‼︎」
「またまたァ〜恥ずかしがっちゃって〜」
「ぶっ殺すぞ、ユースタス屋ァ…」
「キャプテーーン‼︎」

ローが剣を抜こうとしたその時、丁度ベポが部屋に入ってきた。

「ちっ……なんだ、ベポ」

出しかけた剣をしまう。

「お茶の用意出来た‼︎」
「おい…こいつの茶なんぞだす必要はなかったのだが」
「てめ」
「駄目ですキャプテン‼︎ ‘‘おもてなし”は大事です‼︎ お・も・て・な・し、おもてなし‼︎」

※ ↑ …すみません。ベポに言わせたかったのです…

真鈴があちらの世界で、少し前にテレビで見たような発言と動きをするベポ。

(…何故それを知っているぅぅぅ!!⁉︎)

真鈴は心の中で叫んだ。

「ちっ…分かった。おい、ユースタス屋、食事場来い。どこか分かるだろう、さっき行ったから」
「あぁ…」
「ベポ、お前連れて行け。すぐ行くから。」
「アイー‼︎ えっと…ユースタス屋、こっち‼︎」
「おう。…じゃあな、真奈チャン」
「‼︎ は、はいっ‼︎」

キッドとベポは部屋から出て行った。
真鈴とローが部屋に残った。

「…。」
「…。」

(…やだ、急に2人きりになるものだから、なんか緊張してきた…)

ローが真鈴に近付いてきた。
真鈴の目の前で止まる。

「ロー…?」
「…。」

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