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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島


〜25番GR(グローブ)〜

「…着いた。」
「へェ…改めて見ると、派手な船だな。」
「……てめェんとこの方が派手だろうが…」

先端にヘンテコなブツをつけてさ…と、ボソリ呟いたが、キッドには聞こえなかったようだ。

「あ‼︎ キャプテン‼︎ おかえりなさぁ⁉︎」

ベポはローの姿を見つけ、船から飛び降りてこちらに走ってきた。
…が、少し離れたところにいるキッドを見つけ、立ち止まった。

「な、なななななな何で、キャプテン・キッドがここにぃぃぃ!!⁉︎」
「えーと…かくかくしかじか…」

ローは立ち止まっているベポのところまで行き、今までの経緯を話す。
真鈴はその後を追おうとしたが、キッドに手を引っ張られた。
そして耳元で囁いた。

「なァ」
「むぐっ⁉︎」

思わず声を上げようとしたが、キッドに口を手で塞がれた。

「⁉︎」
「お前……何故顔を隠している、フードとれ。」
「ふひへす‼︎ (無理です‼︎)」
「何故だ?」
「…っ‼︎」

キッドが真鈴のフードを剥がそうとした、その時。

「真鈴さん⁉︎」

ベポがこちらに気がついた。
ローも後ろを振り返る。

「‼︎ てっ…めェェェェェェ‼︎!」

ローが刀を抜き、こちらに跳んできた。
…今気付いたがキッドの周りに、サークル状の空間が広がっていた。

「やべっ‼︎」
「きゃあ⁉︎」

キッドは真鈴を抱え、驚くべき跳躍力でサークルの外へ出た。
ついさっきいた場所に、刃が通った。

「ROOM‼︎」

また2人の周りにサークルが現れた。

「ちっ…おい女、バランスとれよ」
「は⁉︎ …っきゃあああ‼︎!!」

キッドが真鈴をローに向けて投げつけた。
…目の前にローが刀を振り下ろそうとしているのが見えた。

(斬られる…‼︎)

しかしローは、振り下ろしかけた刃を外へなぎ、片手と自分の身体を使い、上手く真鈴を受け止めた。

ドサッ

「…っ‼︎」
「大丈夫か⁉︎」
「…っ…こ、怖かった…‼︎」

真鈴の足を地面につける。
そこで、真鈴の身体が軽く震えているのに気がつき、ローは、そのまま彼女の身体を優しく抱きしめた。

「……無事で何よりだ…良かった…」

ボソリ、と真鈴に聞こえないように呟いた。
…抱きしめる力を少し強めて。
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