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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島



「…‘‘ユースタス・キャプテン・キッド”…‼︎」

そこには、赤髪の、奇抜な髪型をした大きい男が立っていた。
…ちなみに、真鈴がこの男の第一印象を、

(……荒っぽいチューリップみたい。てか、筋肉すごっ)

…だと思った。
ローは後ろを振り返り、キッドと面を合わせた。
「てめェが早すぎるんだよ。」
「…てめェが遅すぎるんだ。10分過ぎてる。」
「10分くらいいいだろうが。この真面目男めが」
「うるせェ、バラすぞ」
「それより、久しぶりだなァ、トラファルガー‼︎」
「久しぶりも何も、いつてめェに会ったか覚えてねェよ。」
「…てめェ、俺をブチ切れさせてェのか?」

肩をワナワナ、と震わせる赤髪男。

「…なんだ。俺は今イラついてんだよ。」
「んなこと知るか‼︎ …て、それより、何だこの女…?」
「‼︎」

真鈴の目の前に顔を突き出し、妖しげな笑みを見せながら言った。

「…っ‼︎」

ビクッと反射的に後ろに身体を仰け反らした。
すぐさま、ローが間を割って入った。

「…なんだ? お前、女作ったのか?」
「ちげェよ。…医療の技術がすごかったものでな…。攫ってきた。」

…適当に作った理由だが、あながち間違ってはいないな、と真鈴は思った。

「ハッ‼︎ てめェらしい理由だなァ…‼︎」
「…で、話ってのは何だ。俺は忙しいんだ。早くしろ。」
「……何でてめェはいつも上からなんだよ…」

キッドは肩をヒクつかせながら言った。

「まぁいいが。今はこんなのに気を使いたくねェ。」
「…用件は?」
「…っ」

(俺の話は無視か、この野郎…‼︎)

真鈴はローの背中側で、ことの展開にハラハラしている。
ローは真鈴の方をチラリ、と見て、またすぐに顔を元に戻した。

「…。」

(…もしかして……ユースタス屋、狙いは…‼︎)

嫌な予感がした。

「おい、トラファルガー、てめェ……







































…………‘‘清者”って、知っているか?」

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