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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島


「え…?」
「‼︎」

ローの酒を飲む手が止まった。
男は話し続ける。

「…せっかくの、可愛らしいお顔がよく見えませんよ?」
「っ⁉︎」
「‼︎」

真鈴の顔が赤くなった。

「ここは店の中ですし…外してはどうですか?」
「え、それはちょ」

真鈴のフードに手をかけた。
…が、ローがそれを制した。

「‼︎」
「……何勝手に触ってやがる…殺されてェのか?」

ギリギリ、と手を締める力を強める。
男はジロリ、とローを睨んだ。

「何ですか? 僕は彼女と話しているのですが。貴方は関係ないで」
「すみませんお客様ぁぁぁぁぁ‼︎!!」

店の主人がとんできた。
男の隣にいくと、男の頭を持ち、無理矢理お辞儀させた。

「痛っ」
「すみません…‼︎! こいつ新入りで口がなっていなく…‼︎! お詫びというのですか、えっと…酒の代金はいただきませんので‼︎! 本っ当にすみませんでしたっ‼︎!」

そう言いきると、男を引っ張ってカウンターの奥に消えた。

「…………ちっ」
「………」

(…た、助かった…危な…)

「あの…ロー、ありがと」
「……。」

(糞…こいつ……連れてくるんじゃなかったな…)

無言で酒を煽る。

「ロー…?」
「…あ”?」
「‼︎ ご、ごめんなさい…」

(お、怒ってる…‼︎ ど、どうしよう…)

真鈴がシュン、とうなだれた。
ローが荒々しく、空になったコップをテーブルに置いた。

ダンッ‼︎

「っ‼︎」

ビクッ、と真鈴は軽く身体を震わせた。

「…。」

(…イラつく………なんだよ、あの男…‼︎)

イライラがおさまらない。
真鈴は今にも泣き出しそうだ。

「ろ、ロー…ごめんなさい…」
「…てめェが謝る理由が分からねェ。」
「え…だって、私が油断してたから…」
「……それもそうだが、今イラついてんのはあのや」

「‘‘死の外科医”…トラファルガー・ロー…‼︎」

『⁉︎』

後ろに誰かがいる。
その人物はローの名前を呼んだ。
真鈴はバッ、と後ろを振り返った。

「⁉︎」
「…ちっ、話の最中に…。…というか、やっと来たか。」

ローは前を向いたまま言った。




























「…‘‘ユースタス・キャプテン・キッド”…‼︎」

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