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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第10章 ※シャボンディ諸島


…ロー達2人は、目的地の酒場に到着した。
老舗、と感じられるような店の外観だ。

「ココ…か。入るぞ。」
「うん…」

戸を押して中に入った。

「ひっ⁉︎」
「結構人いるじゃねェか…」

中は酔っ払いの男で溢れていた。
よく見ると、誰もが屈強で強そうな身体つきをしている。

「……おい、俺のそばから離れるなよ。手配書で見たことある奴がいる…」
「‼︎⁉︎」

…どうもココにいる男達のほとんどが海賊のようだ。

「アイツは……1600万ベリーの…名前何だったけな…」

真鈴はなんだか怖くなり、ローの腕にしがみついた。

「⁉︎」

ローの頬がほんのり赤くなった。
…が、ふと真鈴を見た途端、赤みがひいた。
真鈴が少し震えていたのだ。

「…っ」

(ど、どうしよ…なんか、急に怖くなってきた…っ‼︎)

「……おい。」
「っ‼︎ は、はいっ‼︎」

真鈴がしがみついている方の腕で、真鈴の肩を引き寄せた。

「‼︎」
「…大丈夫だ。俺がそばにいる。…お前には誰にも触れさせねェ…。安心しろ。」
「っ‼︎」

震えが薄らいだ。

「……うん…ありがと…」

「奥の席に行くぞ。…そのままくっついたままで…いいから。」
「うん…」

ローは腕に軽く力を入れ、真鈴をもっと自分に引き寄せた。
真鈴もその身をローに託すように、ローにくっついた。
…周りの視線を浴びながらも、2人はそのまま店の奥に向かい、空いていた席に隣り合わせで座った。

「なんだ…あのフード女…」
「アイツ…トラファルガーのそばにいるぜ…⁉︎」
「アイツの女か⁉︎」
「違うだろ。あの‘‘死の外科医”だぞ。そこらの遊女じゃねェか?」

真鈴とローの関係についての会話が聞こえてきた。

(…遊女ちゃうわっ‼︎ 失礼な‼︎)

「…どうした?」
「あ、いや…何でもない…」

ふい、とローから目をそらして言った。

「…。周りの言うことなんか、気にするな。」
「‼︎」

(心読まれた…⁉︎ なんで分かるの⁉︎)

「…。」

(…こいつ、すぐ感情が顔に出るな…分かりやすい奴だ)

…笑みがこぼれた。

「…何笑ってんの?」
「笑ってねェよ。」

そんなこんなしているうちに、店主が水を運んできた。

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