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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第24章 お勉強




「…図星なんだな」
「わっ、悪い⁉︎」

そっぽを向いたまま、そう言い放つ真鈴。

(やべェ……可愛いすぎんだろ、お前…)

「…っほら、本の整頓するんでしょ‼︎ 私あっちで本読んでるから‼︎」

そう言って彼女が指差した場所はベッド。

「あっちに行く必要なんぞねェ、ココにいろ」
「ココいたらローの邪魔になるじゃない…」
「いいから」
「だから邪魔になるってば‼︎ いいの⁉︎」
「あぁ。なんせ、俺が一緒にいてェからな」
「っ⁉︎」

真鈴の頰が赤くなった。

「…も、もう、勝手にすれば…」
「あぁ、そうする…」
「っひゃ‼︎‼︎」

ローはそう言って彼女の頰にキスし、本の整頓をし始めた。

(〜っ、もう…‼︎)

本で顔を隠す真鈴。
ローの顔は見えないが、きっと勝ち誇った笑みを浮かべ、ニヤニヤしているにちがいない。
…ローは本の整頓に集中し始めたのか、静かになった。
真鈴も気にせず本を読み進めていくことにした。



……30分後。
就寝時間になったので、ベポがやってきた。

「キャプテーン‼︎ そろそろ寝ましょー‼︎‼︎」
「あぁ、ちょっと待て…もうすぐ終わる」
「私本片付けてくるー」

真鈴はローが整頓している本棚の隣に本をなおした。

「…痛っ」
「キャプテン⁉︎」
「ちょ、どうしたの、ロー⁉︎」

ローの足元に大量の紙が散乱している。

「何この紙の量⁉︎」
「本の間に挟まっていたいらねェ紙だ。…手ェ切っちまった」
「え…」

ローの右手の人差し指に赤い筋が走っていた。

「大丈夫ですか、キャプテン⁉︎」
「大丈夫だ、こんなの舐めてりゃ治る」

そう言い、ローはペロリと傷口を舐めた。
傷は浅いのか、うっすら血が滲むだけで、大量には出血していないようだ。

「ロー、手ェ貸して、治すから」
「‼︎ …こんなのに“力”を使うんじゃねェよ」
「傷ついているの見て、ほっとけるわけないでしょ…って前も言ったよね?」
「ぅ…」
「…。」

(真鈴さん……背中から殺気が…‼︎)

…地味に真鈴の気迫にヒビっていたベポなのであった。

「手、出して。」
「…分かった」

差し出された真鈴の手に、己のを差し出した。

「…ぶふっ」

…と途端に、彼女が軽く吹き出した。

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