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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第24章 お勉強



「…何笑ってんだよ」

ギロリと持ち前の三白眼で睨むロー。

「あ、いや……コレい言ったら多分ロー怒るとおも」
「言え。」
「………“お手”、しているみたいで…可愛くって、つい…ぷぷっ」

それを聞いた途端、ローの顔があっという間に赤くなった。

「なっ…‼︎」
「あ〜キャプテン、赤くなってるー‼︎」
「⁉︎ うるせェ、赤くなってねェよ」
「くすくす…」
「お前もくすくす笑うな‼︎」
「はいはい、ホラ、やるよ」

真鈴はローの右手を両手で優しく包み、気を集中させた。
淡く包まれた手が光り出す。

「…っ、」

…傷の治りがいつもより遅い。
いつもなら、この程度の傷は10秒程で完治するはずだ。
傷が跡形もなくなったのは、それから1分後のことだった。

「わ…ほんとにキレイに治りますね‼︎」
「へへ…」
「…。」

ベポはつぶらな瞳をキラキラさせている一方、ローは少し険しい表情を浮かべていた。
ローは彼女の異変に気付いているようだ。

「真鈴」
「なぁに?」
「お前…どこか体調が悪いのか?」
「‼︎ ……あー、気付いた?」
「へ? へ?」

ベポだけが今の状況に気付いておらず、オロオロうろたえている。

「ちょっと…食欲なくて。最近あまり食べてなかったから、体力がね…」
「おま…っ⁉︎ そんな状態で能力使うなよ‼︎」
「何回も言うけど、目の前の病人見捨てら」
「まず自分の身体を大切にしろ‼︎ …また倒れられちゃあ、俺がたまらねェくなる…」
「‼︎」

ローは前に真鈴が能力の使いすぎで倒れたことが、よっぽど頭に残っているらしい。

「……ごめんなさい…」
「真鈴さん、もう寝ましょう。…ていうか、寝て下さい、もう‼︎」
「んー……まだ眠くな」
「体調悪ィんなら早く寝やがれ。」
「…ハイ」

二人に寝ろと言われては、寝るしか他がない。
…真鈴の体調は微妙なのだ。
理由は、女の子の日だから調子が優れないだけなのだが。

「布団の用意出来ましたよー‼︎」
「ありがとーベポ」

3人布団に入る。
布団に入った瞬間、ローがボソリと真鈴の耳元で囁いた。

「…今日は我慢するから、さっさと寝ろよ」

(我慢…?)

「我慢って…何の?」

真鈴はキョトンとした顔で、ローの方に振り向いた。

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