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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第21章 一緒に……お風呂?



「行くぞ」
「あ、うん…」

ローは真鈴の腕を掴み、歩き出した。
途中で何人か船員と出会い、その場で茶化されたり、ショックを受けた表情をしている奴もいた。
…ショックを受けた奴らのほとんどは、真鈴のことが好きだった奴らだが。
あっという間に風呂場に着いた。

「…何している、早く入ってこい」
「っあ、はい」

入口で部屋に入ることを躊躇していた真鈴に言い、彼女は部屋に入って扉の鍵を閉めた。
くるりとローの方を振り返ると、ローはもう上を脱いでいた。

「ロー⁉︎」

大きく心臓が拍を刻み始める。

「あ?」
「わっ、まだ私いるっ…‼︎」
「?」

一回ローの上半身裸を見たが、それ一回で男慣れ出来るほど真鈴は、心がそう強くない。

「一回見たから大丈夫だろ。寒いから早く入るぞ」

真鈴がローの方を向いているのに、ローはズボンを脱ごうとし始めたので、高速でローに背を向けた。
バサバサ、と乱雑に服を置く音が聞こえ、次に風呂場の扉を開ける音が聞こえた。

「先入ってるぞ」
「はいっ‼︎」

シャワーの音が聞こえてきた。
真鈴はお風呂のある部屋の扉の方に向き直した。

「…私も早く入ろう」

(そして早く出よう)

ふと棚を見ると、ローの服が乱雑に置かれていた。

「…もう」

綺麗にたたみ、再び棚に置いた。
ローのパンツがでてきた時はちょっとパニクったが…。
真鈴は服を脱ぎ、ローの服が置いてあるところからだいぶ離れたところに自分の服を置いた。
…キッチリたたんで。
身体にバスタオルをキツく巻きつける。

「む、胸痛い……でも仕方ない…」

多少は我慢しよう、と思いながら風呂場へつづく扉を開けた。

「ロー入るよー」
「…あァ」

一歩部屋に足を踏み込む。
くもっていて視界が悪い。

「うぇ、くもってる…ローどこだ?」
「ココだが」
「ギャアア⁉︎」

ローは真鈴の真横にいた。

「…コケそうだった」
「すまねェ…」
「いや、別に…」

ローの顔を見上げた。

「…っ」
「? 何か顔についているのか?」
「あ、違う…別に何も」

パッと目を逸らした。

(今濡れて…前髪後ろにいっているから、いつもと違って見えて……この髪型もかっこいい…)

今ローは、髪を濡らした為、オールバックになっている。
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