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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第21章 一緒に……お風呂?




(…勝手に入ったら、怒るよねェ……)

真鈴がそう思った、その時。

「真鈴」
「‼︎」

いつの間にか自分の背後に、ローが立っていた。

「風呂…入るぞ」
「ぅ、あ…う、うん……あ、ベポは⁉︎」
「今から探しに行く。」

(…ベポがいねェ方が都合いいんだがなァ)

そう思ったが口には出さなかった。
…実はローは、真鈴に確かめたいことが一つあった。
昼間に彼女を抱きしめ、胸を揉んだ時。
彼女から発された声は、悲鳴ではなく色っぽい声だった。

(あいつは…感じていたのか? あれほど先に進むことを拒んでいたはずなのに……)

真鈴の中で、覚悟を決めているのなら、すぐにでも彼女を抱きたい。
ローの我慢の限界…ということもあるが、早く真鈴を自分の女(モノ)にしたい。心身共に通じ合いたい…ということの方が大きい。

「わ、私ベポ呼んでくるっ‼︎」
「あァ…」

真鈴が部屋の扉を開けた瞬間、目の前いっぱいにオレンジ色が広がった。

「⁉︎」
「あ、真鈴さん‼︎ ちょうどよかった、実は…」

ドクン

…嫌な予感がする。

「お風呂、一緒に入れなくなりました…。また、船のエンジンの調子が悪くて…今手が離」
「またイカれたのか?」
「わあぁキャプテン⁉︎ いたのですか⁉︎」

真鈴の後ろにローが立っていた。

「…ずっといたのだが。」
「すみません……ってことで、また今度一し」
「約束は約束だろ?」

ローは、有無を言わせない笑顔を浮かべて言った。

「すみません…どうぞ、僕はいいので」
「え、ちょっ⁉︎ ベポ⁉︎」
「キャプテンと二人で入ってきてください‼︎」
「はいっ⁉︎」

…嫌な予感が見事当たってしまったのだった。

「あ、キャプテン‼︎ 真鈴さんに卑猥なこと、しすぎちゃダメですよぉ?」
「す……しねェよ」
「今“する”って、言いかけましたよね…」
「…ほどほどにやる」
「‼︎⁉︎」

(ほどほど⁉︎ 何するつもりなの、ロー⁉︎)

「じゃー真鈴さん‼︎ 頑張って下さい(?)」
「何を⁉︎」
「ではー‼︎」

ベポは部屋を出ていった。
トン、と肩にローの手が置かれた。

「‼︎」

手が置かれた瞬間、ドクンと心臓が跳ね上がった。
ゆっくりローの方を振り返る。
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