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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第20章 力の代償



…そんな真鈴に、ローはゴクリと生唾を飲み込んだ。

(ヤバい、すっげェムラムラする……)

「抱きてェ…」
「っ⁉︎」
「あ…」

つい心の声が漏れてしまった。
真鈴は正気になり、ローが言った言葉の意味を瞬時に理解した。

「ちょ…待って、まだ…」
「…分かってる。」

ローがそう言うと、真鈴は安堵したような表情をみせた。

「…今はベポもいるしな。」
「それもそうだけど…」

そのベポ本人はもう寝ているのだが。

「………ロー、降りてよ…」
「‼︎」

今ローは真鈴の上に馬乗りになっている状態だ。

「……。」
「……ロー?」

ローは真鈴を見つめたままで、動こうとしない。

「…最後に、お前からキスしろ。」
「はい⁉︎」
「言ったはずだぞ…これは仕置きだと。ベポがいる前でも出来るだろ…?」
「⁉︎」

(そうだった、ベポいるんだった…‼︎)

ベポの方を向こうとした…が、その前にローに顎を掴まれ、そうすることが出来なかった。

「むぐ⁉︎」
「ベポはもう寝てる。……今は俺だけを見てろ…」
「…っ‼︎」

最後の言葉だけ、ローは色っぽく、真鈴の耳元で言い放った。
案の定、真鈴は心臓が跳ね上がり、顔の熱も一気に上がった。
顔を少し離し、顎を掴んでいた手を離した。

「このままでも出来るだろ?」
「こ…このまま⁉︎」

真鈴はベポを起こさないように小声で言った。

(このままって、よーするに…)

自らの手でローの顔を引き寄せてー…ってことである。

(そ、そんな大胆な…‼︎)

…と思いつつも、ローの両頬に手を添えた。
そして、引き寄せるのではなく、頰をつねった。

ムニッ

「…何つねってやがる」
「…ほっぺた気持ちよさそうだったから、触りたくなった」
「……ベポ起こして、目の前でやらせ」
「すみませんでしたつねってごめんなさい‼︎」

真鈴はローの顔を引き寄せ、唇を重ね合わせた。

「……上出来だ…」

すぐ唇を離そうとする真鈴の両頬に手をあて、彼女の口内に舌を滑りこませた。

「んっ…ふ…」

真鈴もローに応え、舌を絡ませる。
ローは真鈴からのキスに興奮しているのか、いつもよりも激しく彼女の口内を荒らす。

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