第4章 ご無沙汰
安定しない服の山を
かき抱きながら腰を律動させる。
ハッキリ言って全然きもちよくない。
必死に快感を吐き出すことに集中しようと
の香りに顔を押し付けた。
「フッ……、フーッ、……!」
ガジ、と服にかじりつきの
よがり恥ずかしがる顔を思い浮かべる。
甘い声で鳴いて、俺にすがりつく。
細い折れちまいそうな四肢、柔らかな髪、
俺を撫でてくれる小さな手のひら。
程無くしてドクリと服に性を吐きだした。
前もそうだったが、やたらとコレは疲れる。
ともイチャイチャできないし
疲れてクタクタだし散々だ……。
体も意識も影に溶けるように沈んでいく。
───……まだ、は帰ってこない。