第3章 甘え上手の実
夢の中なら俺がどれだけ力いっぱい
腰を揺すろうがに噛みつこうが
全て快感に変換されていく。
「あ、ぁ……っ!」
ガク、と震えは達したかに見えた。
だがグズグズの表情のまま困惑したように
俺を見つめる。
普段の夢なら目覚めるだろうが、
まだ果実の効果が抜けきってないのだろう。
泣きそうな顔で俺を見上げる。
「きもちいいの、へ、変になっちゃう……」
「ああ、変になっとけよ」
頭を撫でてやれば微かに安堵した色をうかべ
再び快楽に溺れていく。
何度も何度も犯されても痛みも疲労もなく
頭だけがグズグズにされていくのだ、
変にもなるだろう。
「ああ、ッゲンガー……!
ゲンガー、すきっ……すき……ッ」
「……ッ、俺も好きだよ」
中がキュウ、とキツく締まって
がヒクンヒクンと震える。
「すきだ……」
「うう、…ッ」
すき、と言われる度に
何より強く感じるのが伝わってくる。
どれだけ俺のことが好きなんだ。
こっちが恥ずかしくなる頃、
ようやくの快感の波が
穏やかになってきた。