第3章 甘え上手の実
「う、……っぁ」「!」
なぜが寝苦しそうだったか
ハッキリと分かった。
熱にうかされた顔をしながら、
アイツが抱き締めているのは"俺"だ。
なまめかしく腰を揺らし、荒い息を溢す。
夢の影でしかなかったそれに潜り込めば
生々しい感触が一気に自分のものになる。
「ゲンガー、ゲンガー……っもっと」
「もっとだって……?」
エロいにも程がある。
もちろんあの果実と夢のせいで
性欲が満たされないからだろうが、
それでも俺をそそるには十分だった。
「えっちな女」
「ぁ、う……嫌いにならないで……」
「なれるかよ」
手に取るように快楽が伝わってくる。
何をどうされたいかも、それはそうだ
今の俺はの夢の一部なのだから。
丹念にねぶり、揺れる腰をわし掴むと
奥へ奥へとナカの柔らかな肉を押し分ける。
が快楽をむさぼり尽くそうと
弓なりに背を反らせた。
黒い空間に艶かしい白い裸体が
華を咲かすように開く。