第3章 甘え上手の実
「、僕が分かるかい?
この指は何本?」
「……博士?指って、3本ですよ」
「僕は……だれ博士だっけ?」
「…………あれ、」
ほや、と首をかしげる様子は愛らしい。
思考がずいぶん阻害されている。
レンティルでは昔は麻酔代わりに
使用してた例があるから摂取の仕方で
これだけ効いてしまうのだろうか。
「はあ……」「ゲゲゲ」
ゲンガーはすっかりにベッタリだ。
まるで僕がに何かするとでも
思ってるみたいに。
とはいえさっきの事もあるので
疑われても仕方がないか。
「、君、具合悪いみたいだよ。
部屋で横になったらどう?」
「え?そんなこと……」
「ゲンガーも心配してる」
そう言うと眉を下げてゲンガーを見る。
……そんなに僕よりゲンガーが
大事だっていうんだね、ふうん……。