第13章 【第3章】死神衣装
羽京は心の中で独り言を零した。
「まあまあ…!二人とも悪気は無かったんだし!」
葵ちゃんが衣装デザイン上げて置いてくれたから凄く助かったし!と杠…ならぬ杠神サマが降臨する。
「ふん……アンタがそう言うんならこの位にしとくけどね…!!」
「「ありがとうございます」」
葵と羽京が頭を下げる。
「あ、ところでこの衣装なんだけど…衣装チェンジの瞬間とかどうするの?」
「あーそこ悩んでるんですよね……」
杠の助け舟に、ひゅんっと葵が乗る。
「……やっぱり三部作の曲だし一度に歌いたいんだけど、どうしてもこのデザインだと時間かかるかな…。曲の切り替わる僅かな時間で切り替えたいんだけど」
そうブツブツと呟く姿は流石プロである。
「そっか……衣装チェンジは2回だから、まずこの1枚目の服のデザインを……」
手工芸組の相談会が始まる。ニッキーがハイ羽京!分かったら撤収!!と叫ぶ。
あはは…と苦笑いしつつ、その場を去った。