第1章 導入/調査隊での生活
「さて……、
頼まれてた調査をしていかないと」
クラボエキスを配合した布のおかげか
昼間ならば寒さでキツくはならない。
しかし夜は0度を下回る事もある極寒だ。
1日半という時間は長い、
まずは日が暖かい14時までは調査、
それからキャンプ設営かな……。
「あっ」
アローラスタイルの
美しいサンドパンと目が合う。
どこか外への横穴と繋がっているのか
エサを求めて洞窟に入ったのか
カメラを構えて数枚、
サンドパンはするりと岩場に姿を消した。
レンティル地方ではアローラスタイルも
カントーのスタイルもまちまちだ。
アローラスタイルだけが亜種かというと
サンダーはガラルには少なからずいるようで
伝説としていたカントーの姿が亜種だ。
地方によるエネルギーや気候を考えると
レンティルポケモンも居そうだが……。
レンティル地方はこの調査されている
……便宜上レンティル列島と呼ぶが、
この列島以外はポツポツと小さな
離れ小島があるばかりの地方である。
レンティルの主要部が未開の地、
なので調査もトレーナージム開発も
全く進んでいない今時珍しい桃源郷だ。