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ゲンガー夢

第1章 導入/調査隊での生活


博士に送ってもらうとはいえ、
転送装置によるものなので
移動時間は5分程度だ。
ときどき博士が研究所に戻るのを
渋ったとしても15分くらいか。
子供たちがはやく調査したいと
怒涛のクレームをチャットに並べ
音声連絡が入りすごすご帰っていく。

博士は子供たちの監督責任があり、
調査中は常に中継で監視している。
好き放題にフィールドワークできる
環境ではないのだった。

私としては1人が好きだったし
何をしでかすか迷子になるかも
分からない博士と一緒じゃなくて
正直いうと気楽ではある。

「そんなに離れてないのに息が白い」

デュラスの調査は寒さとの戦いだ。
キャンプは基本的にブリザードを
凌げる洞窟に設置している。
50km程度しか離れていないのに
ボルクは火山と砂漠の乾いた島だし
アウラムも麗らかな気温をしている。

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