第1章 導入/調査隊での生活
ここでの私の生活はこうだ。
バトル経験のない子供たちは
専用機で安全を確保されている
決まったルートの生態調査。
なので、私は朝に調査エリアを設定し
キャンプを張って実際に足で探索する。
イルミナポケモンが全匹見つかってから
あの現象について新しい発見はない。
あるとすればルート外を探索している
私からの情報が主になるだろう。
子供はポケモンと戯れることに夢中だが
博士の研究意欲は微塵も薄れていない。
勿論ポケモンたちの生活を脅かさないよう
ある程度は先に子供たちが調査した
ポケモンのデータと照らし合わせつつ
危険度や警戒心等を考えて設定する。
ポケモンとポケモンの接触も
生態を崩したくないという理由から
未だに導入しておらず常に生身だ。
幸い私はトレーナーではなく
実家のガーディ以外には手持ちもない。
普段から野生のポケモンを
避ける生活をしていたので
不便や恐怖はさほどなかった。
つまり生身で現地フィールドワークをし、
人気になりそうなポケモンを撮る。
ついでに博士から言われた依頼をこなす。
そして次の日の昼頃には博士が
ネオワン号で迎えに来て研究所に戻る。
そんな日々をおくっていた。