第18章 リゾートデート(ユナイト編3)
「あっ……、マフラーが……?」
「そのマフラー、
ホロウェアってやつだったのか」
「えっ……ゲンガー?」
レナが訝しげに俺を見る。
何か変な事でも言ったかと
キョトンとしていたがレナが
ガッと俺の肩を掴んで揺さぶる。
「げ、ゲンガー喋ってみて!」
「な、なんだよ急に……!」
「声が……!」
ようやく異変に気がつく
これはもしかして、レナに俺の
言ってる事が伝わってない……?
レナは何度か焦ったように
俺に話しかけどこか不安そうに
しかし安堵したように黙りこむ。
「大丈夫か?具合悪くなったり……」
話しかけようとして伝わらないのだ、
とはたと思いだし困惑する。
通じる前はどうやってレナと
会話をしていたんだったか。