第18章 リゾートデート(ユナイト編3)
それから万年スケートリンクの
ジーヴルにある湖を訪ね、
特製ボンドリンクを飲んだり、
氷の彫刻の森へ行き、
芸術がまさに今産み出されるのを
ライトアップの中眺めた。
日も暮れて月が浮かび、
次第にニンゲンには
厳しい気温がやってくる。
ハナレ洞窟を思い出す寒さ。
しかしアレほどではない。
「ん……そろそろ帰ろうか」
「そうだな」
帰ればまたレナは明日から
ユナイト漬けの毎日に戻るのだろう。
それを思うと少し気が重たくなった。
また、レナのいない毎日が来る。
「なあ、レナ……
エオスに来てからどうだ?楽しいか?」
「ん?うーん、やっぱり
知らない場所だから楽しいよ」
知らない場所だから、か。
慣れたら飽きるか?
あとどのくらいしたらそうなる?