第18章 リゾートデート(ユナイト編3)
「ごめんね、私夢中になって
ほとんどここで時間使っちゃって」
「べつに……」
俺は一緒ならどこだって良い。
他にもいくつか喜びそうな場所の
ピックアップはあったものの、
結局は喜んでくれるなら関係ない。
「本当は他にも色んな場所に
連れてくつもりだったんでしょ?」
「レナが楽しいなら、良い」
「そう」
レナが眩しいものでも見たように
目を細めた。居心地の悪さに
身じろぎしながら残っていた
サンドイッチを口に放り込む。
「そうだ、帰ったら……
レナに渡したいものがある」
「私に?なんだろ」
「この島っぽいもん」「ふーん?」