第18章 リゾートデート(ユナイト編3)
ノンビリとした朝、
だらだら支度を済ませホテルを出る。
エオスに来てから変わった事と言えば
食事が豪華になった。
この島では食料品がやたらと高く
贅沢品となっている代わりに
飲食店はどこも安い。
島の食料品の供給の少なさを
店に集中させる事で賄っているらしい。
料理の必要性がほとんどないのだ。
朝から毎日きちんとした食事を
とれるのは消費者としてもありがたい。
「今日はお休みだからホットケーキの気分」
「じゃあ俺はチキンライスとポットスープ」
「あ~、美味しそう。スープ良いなぁ」
ちょっとだけなら分けてやるぞ、
と言うと嬉しそうに破顔した。
レナはここにきてからスポーツをし
良い食事をとり毎日清潔なベッドで休む。
すっかり体調が良いように見える。
今まで不摂生の限りを尽くしていたからだ。
レンティルでの毎日だって楽しい、
毎日いろんな事がありレナと
野山も海も駆け回ってきた。
でも、今の日常を見ていると不安になる。
ここが良いと言い出すんじゃないかって。