第18章 リゾートデート(ユナイト編3)
「わあ~!みてみてゲンガー!
おいしい~!!あま~い!」
「ん、よかったな」
ホットケーキにはバニラアイス、
ホットキャラメルソースとメイプルと
カスタードクリームとチョコチップ。
こんな贅沢があるのかという程の
甘さの塊が皿に鎮座している。
レナがレンティルにいて
こんな顔をするだろうか?
俺だって飯だけなら毎日こうして
色んな物が食べられるのは最高だ。
ポットスープの小麦の蓋を崩せば
寒気に広がる香ばしさと旨味のかおり。
チキンライスからは甘辛い匂い。
どのテーブルも幸せを纏っている。
「今日は色んな場所に
ゲンガーが連れてってくれるんだよね?」
「おう、たっぷり時間があったからな」
「ごめんってば~!」
このエオスはどこも一繋がりになっていて
船の移動だけではなく主要部であれば
地下リニアが通っている。