• テキストサイズ

ゲンガー夢

第17章 ゼラオラとマフラー(ユナイト編2.5)


倒しきれなかったワタシラガへ
ラビフットがトドメのひのこを決める。
その姿はエースバーンに変わった。
敵の動きから相手選手の動揺が伝わる。

「ファイアロー!」

「……!」

コチラが固まった所に影が落ちる。
空からの一撃を二匹は華麗にかわした。
一度陣形が崩れてしまえば後は早い。
数不利からなす術もなく
やられてしまったファイアロー。

もはや残る一匹も右往左往するばかりだ。
そちらに容赦ない追撃をするエースバーンを
横目に息を整え技を一気に解放して
カジリガメを弱らせていく。

後に続いた味方と共に
カジリガメを倒しきり味方全員に
シールド効果が付与され
観客席とインカム、そして私が、
皆が一様に歓声を上げる。
込み上げる熱、確かな高揚感。

「……うっし!」

ゼラオラの笑みを噛み締めた声音。
先程までの強張った返事とはちがう。
ゼラオラがカジリガメの場所で
得意気に一回転してみせた後、
直ぐ様その表情は硬く攻勢に変わる。
/ 227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp