第16章 異なる世界で(ユナイト編2)
結局大食いのゲンガーもいるので
沢山のメニューを頼むことになった。
夢中で頬張るゲンガーにニコニコする。
「あっ、なぁーせっかくだからさ
この後時間空いてるしユナイトしてよ!」
「えっ私……?でもなぁ」
腕にひっつき駄々をこねる
ゼラオラにゲンガーが威嚇しだした。
"ずいぶん懐れてるね"と
博士が文字を連ねたので答える。
「ユナイトしてほしいって聞かなくて」
"良いじゃないか!やっておいでよ。
リン博士にも伝えておくし、
何か分かるかもしれないよ"
「ヤッター!絶対だかんな!絶対!
先にコート行って待ってるからさー!」
断る間もなくゼラオラが
弾けながらバク宙し、席を立つ。
ゲンガーはケッと白けた顔をして
ハンバーガーをかじるのだった。